昨年の4月より、久し振りに高校サッカー(1年生)の指導に携わりました。
1年生38名のメンバーでスタートをきり、ひとりも退部者がなく終える事が出来ました。
これも選手一人一人がひたむきに意欲的に練習に取り組んだことがすべてですが、私自身も練習メニューの工夫等、従来の指導に頼ることなく新鮮な気持ちで対峙した賜物と多少手前味噌になりますが自負しております。(モンゴル女子代表チームの3年間にわたる指導経験が大いに役立ちました……)
東北ルーキーリーク゛(1部10チームで構成)は4月上旬に開幕され9月上旬まで全部で9試合がありました。第4節で仙台育英に0−1で惜敗したものの残り8試合には全て勝利する事が出来ました。
選手達はすべての試合にチーム一丸となりハードワークし、その結果試合ごとに大きく成長しました。結果、8勝1敗、2位で全国大会の出場権を獲得し東北大会を終了する事が出来ました。
その後、約3ケ月、12月21日〜の全国大会に向けて、個人の更なるレベルアップとチーム力の飛躍を期し精力的に準備致しました。
本大会では、予選グループ、1勝1敗1分で3位の戦績でした。全国レベルのチーム相手に選手はよく戦い、試合内容も全体的には良かったと思いますが、通用したプレーとまだまだ改善しなければならない点が鮮明に浮き彫りになった大会でもありました。
選手達にとって今回の経験を今後の練習に活かして更に大きく成長して欲しいと思っております。
今後、改善しなければならない点として
- メンタリティーの更なる強化(甘さを捨て球際をもっと強く。克己心そしてone team)
- 広い視野の確保と判断力の速さと正確さ
- 基本技術(特にヘディング、シュート)の正確さと更なるレベルアップ
- 攻守においての1対1の強化
- 予測能力の向上
最後に、普段の練習及び試合をつぶさに観察しているとその選手の人間性がよく表れてきます。自己中心で協調性がない選手、責任転嫁の姿勢、思いやり、気遣いの不足、すぐ冷静さを失う選手、指示がないと動けない選手等です。
真に強いチームを作るにはこれらの問題も改善しなければなりません。従って普段の練習から技術、体力、戦術をレベルアップすると共に人間性を高めることが特に育成年代においての強化に不可欠と考えてます。
「サッカーは子供を大人にし大人を紳士にするスポーツである」日本サッカー界の育ての親であるデットマールクラマー氏の言葉の重要性を再認識するものであります。
壱岐 洋治
(追記)
2019年度ミズノ全国ルーキー交流大会出場に際しまして、学校側の温かい配慮、OB会、保護者会の絶大なるご支援、そしてわざわざ応援に駆けつけてくれた保護者の方々に改めて感謝申し上げます。