サッカーを楽しむ
最近プロサッカー選手、他競技のプロ選手がメディアで上手くなる秘訣は?という問いに楽しむべきという言葉がよく出てくる。
もちろん楽しむべきと私も思うのだが、楽しむの定義は人それぞれである。
プロサッカー選手の「楽しむ」を育成年代の選手にどのように教えていくのか?
幼少年代の「楽しむ」は歳を重ねた私にもよく分かる。
ボールを触ったり、ドリブルをしたり、リフティングの回数が増えて楽しい、ゲームをして得点をして勝てば楽しいなどなど。
ただ競技サッカーとして強化のレベルにおいての「楽しむ」をどのように理解させるのか?
非常に難しく感じる。
近代サッカーはハードワークは当たり前。
ハードワークも楽しい、プレスバックも楽しい、カウンターでのロングスプリントも楽しい。
サッカーに限らず、全ての競技において上手くなりたい、強くなりたいと思い、その思いに向かってるプロセスそのものを楽しいと感じられる事が究極の「楽しむ」と考える。
勝つか負けるかは先に言った「楽しさ」の先に来るものと理解できれば、トレーニングのクオリティは上がると思っている。
我々指導者はサッカー競技における「楽しさ」をどのように理解させる事ができるかが大きなポイントになるはずである。
基本練習
基本練習のクオリティが疎かになっている。
というか、最近大学生の基本トレーニングを見ていると3種類のクオリティに気がつく。
例えばフィジカル要素を含んだトレーニングとボールコントロールを含み、なおかつキックのクオリティを上げる為の複合的なトレーニングを実施すると、その三要素の意図を理解して更に効果をイメージしてトレーニングできる選手。
フィジカル要素を含んだトレーニングもそれなりにやってはいるが普通にやっている選手。
ボールコントロール要素についても止めどころや止め方を何気にやっている選手。
キックもただ蹴っているだけの選手。
はたまた、全てに関してとにかく一生懸命やる選手。
この一生懸命は大事なことではあるが、硬くなってしまってぎごちなく、リラックスできてない。また頭は使ってなく、考えながらのトレーニングになっていない。
基本トレーニングと言えども、考えて取り組む事が肝要である。
練習参加
夏に入って大学の練習参加に来る高校生が増えてきた。有名高校の選手、また無名高校の選手、大学サッカーというより、当たり前に上を目指したいという選手が多い。
その中で練習参加を終えて、感想を聞くと強度も高く、スピードも早いのでキツかった。
また技術が高いと感じました。など感想はそれなりに的を得ている。
そのような選手に必ず言うことがある。
ここの大学(チーム)もまだまだだよ。
違いを感じられた事が1番で、その違いをどのように埋めていったらいいのか、自分で考え、スタッフに問い掛け努力をして内の大学に来て!
それからもっと伸びるようにしてあげるから、
もっと大人にしてあげるから。
ただアドバイスはするけど、やるのは貴方だよ。と先輩達も同じように言ってきて内に入って来るが、ほとんどが練習参加の時に感じた事を受け止める事が出来ず、ダラダラとした学生生活、サッカー生活をする事が多い奴が上に来られない。
我が大学はその感覚の選手が少なくなってきたゆえに、ようやく上を目指せるようになってきた。
これからもフレッシュな選手がフレッシュなまま上を目指せる空気感を保てる努力はしたいと感じる年寄りでした。
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