話の術
私の周りに有望か無謀か分からないが、若い指導者がたくさんいる。
熱心に自分の経験(レベルはともかく)と自分なりの勉強、自分なりのポリシーがあった上で指導現場に立っている。
客観的な立場で見ていると、当然のことのようにレベルによって話す内容も話し方も言葉自体も変わってくる。
しかしながら私が見ていて、特に高いレベル(例えばプロ)での経験や厳しいチームで経験して来た選手上がりの指導者は、全てに「できるものとして」はなしをしたり、コーチングをする。
そうするとどういう事が起きるかというと、口調がキツくなり、怒ったような表現になる。
分からなくもないが、私から言えば、言われた事がしっかり理解できていないのは勿論、言われた事を理解しようとしてやる選手ばかりではない。
長いこと教えてもらって来たけど、実際は教えてもらって来ていない。
そのようなレベルの選手には話す術を駆使して、面倒ではあるがゆっくり丁寧に話をしていかないと、言われることに対するアレルギーが噴出してしまうケースが散見される。
とにかくこれからの指導者は今までの選手の教えられ方を把握した上で、教えるための話の術を身に付ける必要を感じる今日この頃です。
面倒な時代の突入です。
勉強と経験
指導者にせよ、選手にせよ成長したいなら勉強と経験が大事。
選手においては勉強を多くした上で経験。
失敗の経験、成功の経験共に勉強。
勉強という言い方は堅苦しいが、監督やコーチからの一言一言をいかに吸収しようとするか、これが勉強。
この勉強を色々な場面で経験をする。経験をして成功と失敗を繰り返す。
このようなルーティンでトレーニングとゲームを繰り返す。特にトレーニングでどれだけ沢山の勉強をしようとするかで大きな差が生まれる。
よって指導者は選手にどれだけ多くの勉強をさせられるか。
選手はこの教えをいい形で受け止められなければ勉強した意味がない。
サッカーが上手くなりたいのに、サッカーを教えたいのに勉強をしない選手や指導者がいるのも事実である。
大学卒業後会社に勤めて、長年営業職で学んだ事。それは小さな約束事をしっかり守る事。
これは人に学ばさせて貰ったというより、自分自身の性格とこれは当たり前という感覚で行ってきた事である。
小さな約束事とは、例えば友人とのやり取りで「今夜電話するよ」というやり取りがあって、それを実行しないというか忘れてしまって電話しなかったという事があったとしよう。
言われた相手は今夜電話があると思い待っていても電話が無かった。とか、仕事上でお客さんや仲間から「これちょっと調べて今度教えて」などともすれば大した約束事では無いが、この小さな頼まれごととか約束事を絶対に疎かにしない。もっと厄介なのがお金。
学生にありがちな話で、自販機の前でちょっと小銭が無いので「100円貸して」というやり取りがあって、待てど暮せど100円を返してこない。
借りた方は忘れることもある。
これは最悪。忘れてはいけない。
何月何日の何時に試合があるとか、駅前で待ち合わせをするとかという約束は当たり前だが、ちょっと頼むよとか後で連絡するよとかの小さな約束事を私は100%守ってきた。
(最近は歳のせいで忘却多しではあるが)
この大きかろうが小さかろうが約束をしっかり守る事がどれだけ信頼関係の構築の礎になってきたか。
学生に言いたい。
サッカーも人生も一緒。
小さなパスも小さな約束事も同じ、信頼関係を築くには小さなことまでしっかりやることである。