変わる勇気 4年 田辺大智
こんばんは。
四年生の田辺大智です。
大学生活で一つ、本当に大切だなと思うことを学びました。
それは「変わる勇気」です。
大学二年生の夏に膝の怪我をしました。今思えば全治3ヶ月くらい、なんてことなかったのかもしれません。しかし、当時の自分にとってはサッカーができない3ヶ月というのはとてつもなく長い時間で、自分の中にポッカリと穴が空いたような感覚に陥っていました。今だから言えるけれど、「このまま死んでしまった方が楽なんじゃないか」と思う事もありました。
サッカーしかしてこなかった自分は、サッカーをしていない自分に価値を見出すことができませんでした。自分はなんのために生きてきたのか、なんのために生きているのか、そんなことばかり毎日考えていました。ベッドから動けず、人とも会わずに一週間考え込みました。
その結果、二つの選択肢が自分の中に生まれました。
一つ目が気持ちを切り替えてリハビリに励むこと。これが一番健全で、サッカー選手としては当然の選択だと思います。3ヶ月経てば復帰できるのだから、そこに向けて体を作り、調整していく。ほとんどの人はこの選択をして、しっかりとグラウンドに戻っていきます。
しかし、僕がとったのは二つ目の選択肢でした。それは今までとは違う自分になること。考え抜いた末に、僕はサッカーでは人を幸せにできないという結論に至りました。この考え方は理解できない人もたくさんいると思います。しかし、自分を救うためにはサッカーしか知らない自分から変わらないといけない。そう考え、新しい世界に飛び込むことを決意しました。
新しいことを始めるのはめちゃくちゃ怖かった。歩き方もわからないし、どんな景色が広がっているのかも全く想像できない。それでも一歩踏み出すために、強くなるために、自分を変えるために、自らを勇気付けながら歩き続けてきました。
サッカーと真摯に向き合い、上を目指し続ける人を僕は本当に尊敬しています。中央大学サッカー部にはそういう人がたくさんいて、自分はいつも力をもらっています。
しかし、このままでいいのか?自分はどうしたいのか?そんなことを考えて立ち止まってしまう時もあると思います。
そんな時は、自分と徹底的に向き合ってください。どんなことがあっても自分にだけは嘘をつかないでください。そうして、考え抜いた先に自分が取るべき行動が見えてくると思います。
どんなにかっこいいことを考えていても、行動しなければ何も変わりません。一歩踏み出せば変わります。それがどんな道であっても、その一歩は間違いなく自分を救ってくれる一歩になると思います。
明日から関東リーグが開幕します。僕はこのチームが本当に大好きです。大好きなみんなと日本一を獲りたい。自分にできることはなんでもやります。がんばりましょう。
2019/04/06 21:16