産業能率大学サッカー部 公式サイト

#21『FWとしての覚悟』 岸本尚也(3年)
【名前】岸本尚也
【出身】日本大学藤沢高校
【土岐泰斗から見た特徴】
尚也は、明るく前向きで、誰とでもすぐに打ち解ける親しみやすい性格の持ち主です。そのポジティブさはプレースタイルにも表れ、試合では率先して声を出し、チームの士気を高める役割を担っています。
彼の最大の強みは、自己犠牲の精神と献身性です。誰よりも走り、ボールを収め、チャンスを生み出し、ゴールを決めることでチームに貢献します。日々の練習にも真摯に取り組み、トレーニングルームでは筋トレや体幹などフィジカルの向上に励んでいます。
身長のハンデを感じさせないフィジカルの強さとボールキープ力を武器に、今後もさらなる成長とゴールの量産が期待されます。尚也の活躍に、引き続き注目です。

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『FWとしての覚悟』
 
「FWは得点。結果で示さなくてはいけない。」
これは、自分がFWでプレーする上で最も大切にしていることであり、最もこだわっている部分である。
しかし、同時に常にぶつかってきた現実でもある。
サッカーを始めてからこれまでで、最も悔しかったのは高校3年の1年間である。
チームは関東大会神奈川県予選準優勝、インターハイ全国出場、和倉ユース優勝、高校サッカー選手権ベスト16と、非常に良い成績を残し、周囲から「強い代」と呼ばれるような結果を残した。
同期には多くの注目選手がいた。高卒でプロサッカー選手になった者や、世代別代表に選ばれていた仲間もおり、チーム全体の注目度は非常に高く、周囲の期待も大きかった。
しかし、自分はベンチメンバーに入ることすらなかなかできず、出場できたとしてもロスタイムなどの終了間際からであった。
インターハイの県予選でも1試合もベンチに入れず、選手権では準決勝で一度ベンチ入りを果たしたものの、試合に出場することは叶うことはなく、そのまま引退となった。
アップのサポートやスタンドからの応援など、常にベンチやスタンドから仲間に声をかけることしかできなかった。そんな自分に腹が立ち、悔しい気持ちでいっぱいであった。
だが、その理由は明白であった。自分が「得点を取れる選手」ではなかったからである。
同じポジションで出場していた選手たちは、限られた時間の中でもしっかりと得点を奪い、チームを勝利へ導いていた。一方で自分は、与えられたわずかな出場時間で結果を残すことができなかった。
どんなに短い時間でも、FWは結果を出さなければならない。
それは、自分自身が最も理解していた。だからこそ、結果を出せない自分に対して強い苛立ちを感じ、悔しい思いを抱えていた。
選手権県予選の決勝。スタジアムの前で行われたミーティングで、監督からメンバー発表があった。
結局、自分の名前は呼ばれなかった。負ければ引退となる決勝戦。
その場面で自分は、メンバーに対して「頼む」としか言うことができなかった。
そんな自分の非力さに、悔し涙がこぼれた。あの瞬間の悔しさは、今でも決して忘れていない。
 
あと2年の大学サッカー。高校サッカーで味わった悔しい経験を決して忘れず、日大藤沢高校の監督やスタッフ陣を、いい意味で必ず後悔させると誓って入部した産業能率大学サッカー部で、結果を出し続ける。
誰よりも貪欲に、泥臭く、得点にこだわり、結果を残す。
あと2年で、必ずプロサッカー選手になる。強い覚悟を持って、日々の練習に取り組む。
両親、兄弟、自分を常に支えてくれている周囲の人々への感謝を忘れず、謙虚に努力を積み重ねていきたい。
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。

  
2025/06/14 16:57
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