Vol.2 『夢を諦めてから』 金子雄大 (4年)
プロフィール
【名前】金子雄大
【出身】桐生第一高校
【ポジション】FW
【好きな芸能人】山本舞香
【牧野恋音 4年 (ジュビロ磐田U-18)から見た印象】
自分の意見をしっかり持っていて、しっかりとそれを発言できる人です。
そして、上腕三頭筋の発達がおかしいです。
『夢を諦めてから』
初めまして。今回ブログを担当させて頂く産業能率大学サッカー部4年副選手会長の金子雄大です。
まず医療従事者の方々を始め、このような状況下にも関わらず、私達にサッカーをする環境を整えてくださっている大学関係者の方々、スタッフ、神奈川県サッカー協会・関東大学サッカー連盟の方々並びに日々応援して下さる方々、この場を借りて心より感謝申し上げます。
それでは、本文の方に移って行きたいと思います。
拙い文ではございますが最後まで読んで頂けたら幸いです。
「夢を諦めてから」
夢は、人それぞれだと思いますが、スポーツをやっている人なら一度は「プロになりたい」と思った事があるのではないでしょうか。私もそのうちの1人です。
私は、プロサッカー選手を目指してこのサッカー部に入部しました。
しかし、現実はそんな甘いものではなく、入部してからの1年間は、同期の寮生は自分以外、上のカテゴリーに呼ばれ、自分だけ呼ばれず、一番下のDチームでプレーをしていて、かなり悔しい気持ちで日々過ごしていました。
現在はAチームでプレーしているのですが、4年間で全カテゴリーを経験した私が、当時思っていた事は、下のチームにいる時は、カテゴリーの事や評価の基準などばかり気にしていました。
また、Aチームにいても自分がスタメンでなくベンチ、ベンチ外にいる事でモチベーションが低下する事もありました。
そんなつまらない事ばかり考えていましたが、あっという間に4年になり、チームの事や進路について考える事が多くなっていき、現状の技術や将来の事を考えた中で、色々葛藤して、プロサッカー選手という夢を諦める選択をしました。
夢を諦めた私は、何のためにサッカーをするのか悩む時期もありましたが、諦める選択と同時にひとつの決意をしました。
それは自分がどんな状況でも「チームの為に行動する」という事です。
もちろん選手なら「試合に出る、Aチームで活躍する、プロになる」
誰しもが心のどこかで思っている事だと思います。しかし、全員が成し遂げられる訳ではありません。
だからこそ、試合に出られなくても、プロになれなくても、現実から目を逸らすのではなく「誰の為に・何の為に」サッカーをやっているのかを大切にしています。
チームの為にやっている事が、必ず巡り巡って自分に返ってきます。それが支えている人への恩返しに繋がります。そしてここでの経験が必ず社会に出て役立つと信じて、今、サッカーを全力で楽しんでいます。
拙い文章でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
1部昇格を目指して、残りのサッカー人生に全てを懸けて戦いますので、応援よろしくお願い致します。
最後に、親と後輩に書きます。
親へ。
ここまで、サッカーをさせてくれて本当にありがとう。そして、ここまでこんな自分に投資し続け、応援してくれたのにもかかわらず、プロサッカー選手を諦めてごめん。でもサッカー人生ラスト、全力で楽しむので、最後まで1番のファンでいてください。
後輩へ。
4年生はあと半年くらいで引退します。自分が後輩に与えられる事はあまりないけど、自分はDチームから這い上がりました。
チャンスは必ず訪れます。でも何度も訪れません。ものにできるかどうかは、全て日頃の準備にかかっています。
最近、監督が言っていました。
「今自分たちが見ている景色よりも、もっと先の景色を見ている人はたくさんいる」
これってどんなに上手く行っていても、たとえプロになれても「現状に満足することなく、常に先を見て成長し続けろ」ってことだと思いました。
監督の言っている事を深く考えると、面白いって事に4年になって気付いたので、みんなは、もっと早く気付けるともっと成長できると思います。
4年生とはあと少し付き合ってください。以上。
2021/05/24 16:12