『周りの存在』/大原悠太朗
このブログを書きながら思います。お母さんのお腹の中から出てきたと思ったら、いつの間にかサッカー人生終わっちゃったなって。いやほんまにそれぐらい。特に大学の4年間は、ボール一回蹴ったら終わっていました。いやほんまにそれぐらい。今思い返せば、皆といろいろな事してめちゃくちゃ楽しかったし、自分なりに成長も出来たんじゃないかって思います。そう考えると、俺にとってサッカーはめっちゃ大きい存在やってんなって思いました。そういえば、大学最初のサッカー部の入団式でふとこう思ったんです。「まあ4年後は22卒レアル・マドリードやなあ」って。懐かしいなあ。つい4年前のことのように思えます。いやそこだいたい昨日って言うねん。いや待て、その前に22卒って就活ちゃうねん言うてな。まあそんな冗談はカンガルーの4次元ポケットにしまっといて。そこドラえもんや言うてな。
さてちゃんとウケたところでそろそろ本題に入ります。このウケるまで数打つ精神は大学4年間で治らなかったので、誰か整形外科を紹介して欲しいところですが、さて、そろそろ友達がいなくなりそうなのでここからちゃんとした話も出来たらと思います。ここからはけっこうマジで真面目な文章書くんでよろしくお願いしますね。
いきなりなんですけど、自分は大学生活で周りの存在って大事にしなあかんなってめちゃくちゃ当たり前の事を思いました。それは大学入るまでに高校とか、中学でも感じれそうな話やけど、大学入るまではそこまで思っていませんでした。でも改めて大事やなって最近思ったんです。そう思ったきっかけがあって。それは、一昨年に祖母を亡くしたことなんですけど。これはかなり自分的にショックで、すごくいろんなことを考えさせられる機会になりました。祖母とは小さい時から毎年お正月に新年の挨拶で顔を合わせていたんですけど、行ったら毎回めちゃめちゃ豪華な料理用意してくれてて、いつも楽しみに行ってました。そこでいつも祖母は「悠太朗いつプロなるん?プロなったらテレビで応援するからはよでてな〜」って言ってくれてて、「おう、なるから待っててなー」って当たり前のように返していました。けど、亡くなる数年前から祖母の身体が悪くなってきて、会うたびにいつも言ってくれてた「テレビで応援するからなー」の言葉がだんだん聞けんくなっていきました。祖母の事は心配しながらも、自分は関東でサッカーせなあかんってことで、プロサッカー選手になれるようにこっちで頑張っていました。けど、結局自分がテレビに映る姿を見せれず、祖母は天国に行ってしまいました。自分が地元の関西から離れてサッカーしているっていう事と、コロナ禍っていう事もあって葬式にすら自分は行けませんでした。自分のお父さんから電話でそれ聞いた時、悲しすぎて何も言葉が出てこなかったです。
ここで自分は思いました。いつも自分の事を支えてくれてたり、影で応援や期待をしてくれている人っていうのは、いつまででもいてくれる存在ではないんやなと。自分のこれまでの22年間を振り返ってみれば、周りの存在はいつまででもいてくれると勝手に思っていました。親はいつもあれこれやってくれてるし、親戚もなんだかんだ会うたびちやほやしてくれるし、指導者や学校の先生にはいつも自分の身の丈以上の期待をしてくれる。そして、同期はいつも自分の周りに当たり前のようにいてくれて、自分が楽しくサッカーをさせて貰えてるという本当は当たり前ではない事を忘れさせてくれている。でも、祖母がいなくなったように、皆がおらんくなったら自分なんもできへんやん。親もいつか死ぬし、指導者も仲間もしばらくしたら会われへんくなるかもしらへん。そんなこんなしてたら、もう引退してたわ。自分大学で何してたんやろ(笑)。もう同期としばらく会われへんやん。いや、会える人は会えるけど、遠く行っちゃった人もう会われへんかもしれへんで。鳥取砂丘行く小澤秀充くんが最後泣きながらバイバイしたんあれけっこう危なかったなあ。危うくあんなやつの為に泣くところやった。こんな風に周りの存在はすぐいなくなってしまうんか。そう考えたら、ほんまに周りの存在を大切にしながら生きていかなあかんよな。バイトしたり、サッカー全力でしたり、楽しい事もいろいろある4年間やから大学ではいろんなことしてええとは思うけど、まずは自分の周りの存在がいついなくなってしまっても後悔がないように頑張ってることの方が大事なんちゃうかなと思いました。やから頑張るもんは人それぞれ。そういった意味で言うと、自分は大学でプロの夢叶えられんかったし、遊んだり悪いこともいっぱいした自分がおったから、後悔してる部分が正直ちょっとあんねんな。やけど、この周りの存在を忘れん事だけは大学で学んだから、これだけは忘れんときたい。ほんで立派な社会人になって周りの存在に沢山期待されて、失う前にちゃんと期待に応えられる人間になっていきたいなって思うようになりました。今の夢とか目標はプロサッカー選手っていう夢からちょっと違うものになってるけど、それが達成できるように頑張っていこうと思います。(皆、俺がいなくなる前に俺の事、大事にしときーや)
2022/01/21 21:37