🔹引退ブログ🔹『引退』/西島隆斗
日頃からの青学サッカー部へのご支援、ご声援ありがとうございます。そして今後とも引き続きサポート宜しくお願い致します。
サッカーを始めていなかったら何をしていたのだろう、、、。どんなに考えてもサッカーが無い人生は思い浮かばないし、それくらいサッカーが好きでした。
こんにちは。清水エスパルスユース出身、教育人間科学部教育学科4年の西島隆斗です。とうとう自分にも引退ブログを書く時期がやってきてしまいました。「引退」の2文字を見ると寂しい気持ちはありますが、最後くらいは真面目に私のサッカー人生について振り返ってみます。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
まず、2023年度は青山学院体育会サッカー部にとって記念すべき創部100周年の年でした。そのような記念すべき年に主将を務めることができたこと、また多くの人と出会えることができたことは光栄です。しかし、チームとしては降格という結果で最後終わってしまい、後輩たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです。ほんとにごめん。
そして、自分にとっては終わりが悪いなというのが率直な感想です。19年続けてきたサッカーがこれで終わりなのかと思うと、胸が痛くなるし、物足りない思いもあります。何もチームにしてあげることができなかった。ただ自分の無力さを痛感させられた1年だったのかもしれません。主将という立場で、同期の力も借りながら声を出した日々、先頭に立って走った日々、対戦相手の分析や自チームの試合の振り返りを同期とスタッフとした日々。全てチームのために自分が出来ることを精一杯やってきたつもりでした。しかし、試合はそう簡単ではなく、悔しい思いばかりしました。なかなか勝てないリーグ戦、チームメイトのイライラや不満が伝わってくる中で、でも自分だけは下を向いてはいけない。負けた試合の後、自分だけは「次、次勝てばいい」と鼓舞し、相手チームへの挨拶へと向かおうといつも意識していました。ほんとは負けたくないし、イライラもするし、なんで勝てないんだと、勝たせてあげられない自分のせいだと責任を常に感じてきました。でもみんなの前では下は向かず、常に前を向き続けてきました。自分は主将だから。いつもはふざけていてもサッカーの最中だけは引っ張らないといけない存在だからです。同期にはほんと迷惑もかけたし、後輩達にはしっかり先輩としての姿が映っていたのかは分かりません。
そして、ついに12月2日。自分にとっても最後の試合、チームにとっても大事な試合がやってきました。何としても勝たなければならない試合だったし、自分の持ってる力を全て出しました。でも勝てなかった。結局何もできなかった。終わった瞬間、ピッチ上で自分の力不足を感じ、体の力がスッと抜けて、もう引退なんだなと受け入れることができました。19年間プロを目指してサッカーをしてきたが、プロになれる選手ではなかったと改めて感じました。これが自分の実力だし、サッカーをやり切ったんだと感じました。
後輩たちが寄ってきてくれる毎日や同期と大して面白くないことで笑い合う毎日が自分にとっては終わってほしくないし、かけがえない時間だったと引退して、より思います。勝負ごとには絶対負けたくないが、負けることもあります。
でも、これも人生。素直に受け入れ、次に進まなくてはなりません。逆に、俺らしい終わり方なのかな。私のこれまでを振り返ってみても、挫折と栄光を繰り返すサッカー人生だったなと思います。
全国優勝4回経験できたり、進路も全て自分の思い通りになってきました。しかし逆に、高3の初めに鎖骨骨折や大学では降格を2回経験してきました。サッカーはチームスポーツ。自分1人だけの結果ではないが、総括して幾つもの経験をしてきた。自分が何も出来ない無力感、サッカーを嫌いになったことだって何度もありました。喜びの涙を流したこともあれば、悲しみの涙も何度も流してきました。しかし、私自身どれも全力で取り組んできた結果だったので、どんな結果であれ受け入れることが出来ました。そして、その経験を次のステップへの糧にしてきました。様々な感情を抱き、それでも乗り越え、楽しみ、人として強くなれたと思います。
このサッカー人生を振り返り、私の周りには常に多くの人がいてくれました。今までの19年間では色々な人とサッカーを共にし、切磋琢磨したかけがえのない仲間が沢山います。共に喜び、共に悔やみ、自分を支えてくれた仲間。小・中・高・大学としょうもない事で楽しむ奴らばっかりだったけど、自分にはそれが何より幸せで常に笑顔でいることができたのだと思います。そして何よりも家族の存在は特に自分を強くさせてくれたと今になって強く感じます。いつも1番近くで支えてくれて、どんな時でも味方でいてくれた家族。「ありがとう」じゃ足りないけど、ここまで一緒にサッカー人生を歩んでくれてありがとう。応援してくれてありがとう。家族が支えてくれていたからこそ、サッカーを19年間も楽しめていたし、どんな状況でも続けてくることができました。多くの人の支えが私の力となり、私をサッカーに引き込んでくれました。これからは社会人としてサッカーからは離れるが、これからの第2の人生のサポートも宜しくお願いします。
最後に、後輩たちへ。よし・星太・和田、エスパルスから青学に来てくれてありがとう。生意気だったけど俺にとって可愛い後輩だったし、一緒にサッカーができて良かった。これからはお前たちが青学を引っ張って、夢であるプロになってくれ。期待してる!
ありがとう青学。そしてありがとうサッカー。
私が歩んできたサッカー人生は、私のかけがえない宝物として一生忘れません。
最後まで読んでいただいた方々、ありがとうございました。これにてサッカー人生は一旦幕を閉じますが、これからの西島隆斗も宜しくお願いします。
2024/01/24 20:39