『結果が全て』/粕川幹太
『結果が全て』/粕川幹太
こんにちは。社会情報学部社会情報学科4年の粕川幹太と申します。他の人よりは短いと思うので、読んでもらえたら幸いです。
17年間続けてきたサッカーから引退をしました。17年間を振り返ってみると、辛いこと、悔しいこと、嬉しいこと、楽しいこと、さまざまな経験をサッカーから得ることができました。サッカーをしていなかったら絶対に得られなかったと思います。引退した今だから続けてきて良かったと改めて強く感じています。
さて、本題に入ります。「結果が全て」この題名を見てそんなことはないと思った方も多いと思います。おそらく、結果も大事だが、結果に至るまでの過程も大事、何なら過程の方が大切だと思う方がいると思います。自分もそのように思っていましたが、サッカーを通して「結果が全て」、結果の重要性がとても大切だ思うことが多くなりました。
なぜ結果がそれほど重要だと思うようになったのか。それは、私を含めて世の中の人たちが結果でしか判断していないと感じたからです。ワールドカップの日本代表が良い例です。初戦のドイツ戦、強豪相手に勝利し多くの国民が日本代表のことを高く評価しました。しかし、2戦目のコスタリカ戦、0-1の敗戦で手のひらを返すように多くの人たちが批判しました。現在、スペイン戦は行われていませんが、グループリーグを突破すれば評価し、敗退すれば批評するでしょう。スポーツをする以上、結果は求められます。サッカーで言えばFWというポジションは得点を取れば評価されます。取らなかったら批判されます。人々は、どのようにやったかではなく、何をしたのか、何を成し遂げたのかで判断しています。
「結果が全て」という題名は自分が思っていることではなく、世の中の評価がそのようになっているということです。世の中の見方は変えることはできません。では、「結果」というものにどのように向き合えば良いのか。自分がサッカーの中で結果を出すためにどのようにしていたのか、結果というものをどのように捉えていたのか以下の3点から話したいと思います。
再現性を高める
他に活かせられる
自分の基準をもつ
再現性を高める
結果を求めると目先の結果に執着することがあります。しかし、短期的には良いかもしれませんが長期的にみるとなかなか結果が出ないことがあります。サッカーで言えば、目の前の試合にコミットすることも大切だが、長期的にみて勝つ確率が高いサッカーをすることが大切です。最初は、上手くいかないかもしれません。でも、信念を持って続ければ勝てることは多くなります。勝負事に絶対はないですし、相手より強くても負けることはあります。勝つ確率を上げるしか方法はありません。絶対はない勝負の世界で結果を出し続けるには、勝てるサッカー、つまり勝利するためのゲーム内容やそれまでの過程を大切にし、再現性を高めるしかありません。自分なりに結果を出す方法を探り、継続し、確率を上げる。これは何事でも結果を出すために重要なことだと思います。
他に活かせられる
サッカー17年間続けたが、結局プロになるという結果を得ることはできませんでした。プロになれなかったから、今までやってきたことは無駄だったのか?それは違うと断言できます。サッカーをやってきたからこそ、さまざまな経験が得られ、仲間に出会い繋がりも増えました。サッカーから得たものは、思いがけないところで役に立ったりします。就活の際に使えたり、物事を考える土台になったり、話のネタになったり、自分が気づかないところでサッカーがかなり影響しました。結果を追い求めて頑張った過程は、たとえ結果が出なかったとしても、他の結果を出すための重要になります。無駄だと思ってやらなかったら何も残りません。結果を追い求めてれば、達成しなくとも得られるものは必ずあります。サッカーで思うようにいかないことが多かったが、自分は多くのことを得ることができました。どこかでこの経験が役に立つことを信じています。
自分の基準を持つ
サッカーと通して、できないような結果を求められることが何回かありました。達成するために努力しましたが、結果がなかなか出ず、苦しいことも多かったです。そうした経験から自分なりの結果の基準を持つようにしました。毎試合、自分の目標を定め、それを達成することに努めました。達成することで、より高みを目指そうとモチベーションを高く取り組むことができました。社会人なれば理不尽な結果を求められることは多くなると思います。自分を見失わず、自分なりの結果を定め、それを達成することが大切だと思います。
自分は「結果」に対して、上の3つのように考えて取り組んできました。結果はどこの世界に行っても求められると思います。サッカーを通して得た「結果」に対する考え方は、将来活かせられると思います。これも17年間続けてきたからこそ得られたものだと思います。「結果が全て」という世の中に対して、このような考え方を持って取り組んでいきたいと思います。
最後になりますが、同期、指導者の方々、両親、サッカーを通して関わって下さった方々本当にありがとうございました。17年間続けて来られたのも皆様の支えがあったからだと思います。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
2022/12/01 15:43