『主役じゃなくたっていいんだ』/山田咲助
俺の名前は、うちはサスケ、木の葉隠れの里のうちは一族の最後の生き残りだ。俺のチャームポイントは写輪眼を駆使した忍術とこのカッコいい顔、そして右頬のえくぼだ。みんなはよく知っているとは思うが、俺は人気マンガ、「NARUTO疾風伝」に出演していたんだ。主演のナルトとは最近よく飲みに行ってるし、子供たちが同じ小学校に通っているのでPTAで一緒になることが多いんだってばよぉ。
連載中の俺は一方的に彼を嫌っていた。当初は、「SASUKE疾風伝」というタイトルで俺が主役だったんだが、これじゃあアスレチックのSASUKEと間違えられそうだからダメ、と編集長が言ったことをきっかけに、主役は俺ではなくナルトになったんだ。挙げ句の果て、闇落ちするわ、オロチマルに追いかけ回されるわ、さんざんな目にあった。嫌だったよ、本当に、週刊少年ジャンプの主人公としてキャリアを積めるはずだったのに。しかし、イタチお兄ちゃんとの再開をきっかけに人の影で人のために働くことのつらさや孤独感を知ることができ、主人公のナルトの存在感を際立たせることができる影になることがベストなのだと理解することができた。結果的に「NARUTO疾風伝」は世界的な漫画になったし、俺のファンも数多くいる。
漫画やアニメを見る時は、主人公のサクセスストーリーを見るのもいいかしれないが、他のキャラクターの影の仕事にも焦点を当てて欲しい。例えば、かませキャラや悪役のことだ。彼らのような影の仕事を知ってもらえたらとても嬉しい。
今冬公開、「NARUTO 疾風伝 / お、俺にはSASUKEしかないんです...」
みんな、ぜってぇ見てくれよな!
えー、はい。ということで、今回、「NARUTO疾風伝」に出演されていた、うちはサスケさんが皆さんへ向けたメッセージを送ってくださいましたので、共有しますね。
紹介がお遅くなりました。1年、社会情報学部 社会情報学科、山田咲助と申します。キーパーとか、色々やってます。
私は今回のメッセージを受けて、「置かれた場所で咲けばいい。」この言葉が思い浮かびました。自分が置かれた状況でベストを尽くせる、そんなグットな人になりたい。
2023/08/26 07:28