『愚痴と言い訳』/寺岡潤一郎
世の中にはこんな言葉があります。
"真剣だと知恵が出る、
中途半端だと愚痴が出る、
いい加減だと言い訳ばかり出る"
振り返ってみてください。
どんなことでも当てはまると思います。
例えば学校で先生が授業の課題を提示した時、
"なんこの課題だる"
って思ったことありませんか。ありますよね。
この場合、課題に意識は向いているので中途半端な気持ちで向き合っていることになります。つまり、愚痴です。
"知らねーよこんなん"
そう思って寝る。違う課題をする。
これに関しては全く意識が向いていないためいい加減な気持ちで取り組んでいることになります。先生に見つかった際には、
"だって分かんないもん"
"これやっても将来役に立たないでしょ"
と、言い訳をして怒られます。
しかし、いますよね。難問にも立ち向かって頑張ってペンと頭を動かしている人も。
彼らは真剣に取り組んでいるから知恵が出ていると考えられます。
では、サッカーで考えてみましょう。
"俺今日調子いいな"
って思う時はどんな時ですか。
私なりの見解でいきますと、プレーにキレがあり選択肢も豊富で見えるものが見える時だと思います。そういう時に愚痴や言い訳は出ないですよね。それは真剣に取り組んでいる証拠と言えるでしょう。自分に嘘をつかず、信用してるということです。逆に、
"俺今日調子悪いな"
って思う時はどんな時ですか。
簡単に言うとさっきの真逆の時と言えると思います。プレーのキレが悪く選択肢も無く見えるものも見えない時。そういう時こそ言い訳や愚痴が出てしまいがちです。それは中途半端でありいい加減でもあると言えます。どこかで自分を疑っている、コーチを疑っている、もしくは味方を疑っている自分がいるはずで、自分を正当化する理由を探したくなります。もちろんコンディションの良し悪しは関係してきます。しかし、それはただの言い訳や愚痴の材料であり、いい加減なやつだったり中途半端なやつほど"コンディションが悪い"でまとめます。真剣に取り組んでいるやつはそんなこと言わずなぜ悪いのか考えることができます。
ここで勘違いして欲しくないのは、真剣にやれば必ず調子がよくなるということです。そういうことではないです。真剣にやっても上手くいかない時は上手くいかないです。でも愚痴や言い訳は出ないはずです。上手くいかないのはなぜか真剣に考え知恵を出し行動するというサイクルに持っていくことで自分をより良い方へもっていくように促せるのです。つまり、調子が悪い時に何を思うのかが大事で、1番最初に人のせいとか愚痴や言い訳が出るのなら、まず自分のサッカーへの向き合い方に目を向けるべきだと言っているのです。調子が良い時に愚痴や言い訳を言っている人もいます。それが1番もったいないと私は思っており、成長の加速を一気に止めにいっているタイプの人です。下から這い上がれる選手になりたいのならとにかく誠実に真剣に取り組む事を意識してみてください。
つい最近の私は愚痴や言い訳の多い情けない選手でした。試合に出れないからって不満を周りにぶちまける。でも決して良いことはないし言ったところで何も変わりませんでした。その時あの言葉を思い出し考え方を変え取り組んだ結果少しずつ試合に絡めるようになりました。試合に出ることは大事ですがゴールではありません。私は、自信が過信になり過信が慢心へと変わることだけは必ず避けたいと不満をもっていた時から思っていたのでこれからも貪欲に上を目指していきたいと思います。
大変長くて硬い文章にはなりましたが最後まで読んでいただいた方はどうもありがとうございました。これからも青山学院大学サッカー部をよろしくお願いします。
2023/07/21 06:20