『純度100%』/杉本紀人
『純度100%』/杉本紀人
平素より大変お世話になっております。
国際政治経済学部4年、杉本紀人です。
この度は、大学4年間で私が「大切にしていたこと」を2つ紹介させて頂きます。4年生の引退ブログ、1人目の重圧に耐え切れず、恥ずかしながら拙い文章となっておりますので、特に後半部分は読まなくて結構です。
❶「思考し続けること」
認知:あらゆる事柄に疑問・関心を持つ
準備:得られる情報を整理・分析する
予測:何が起こるのかを想像する
判断:何をすべきか決断し実行する
サッカーをプレーする上でも大切な要素ですよね。人間は"考えて行動する生き物"ですので、この思考プロセスを怠ってはいけません。また、「思考」こそ個性そのものですので、特に自身の"価値"を証明する為にも不可欠な要素であると言えます。
まぁ天才は別です。私の理解では到底及ばないので推測に過ぎませんが、彼彼女らは、無意識下で、且つ尋常ならざる速度で思考しているようです。
「天才は思考の質が高い」
であるならば、凡人の私達が勝る為には"質"を"量"で補うしかありません。だからこそ、とにかく「思考し続ける」。
私は世界を「"私"と"私以外"」に分けて思考します。前述した思考プロセスは、後者に落とし込み易いものですが、楽しいのはきっと前者です。自身について深く思考し、その「過去」と「現在」と「未来」を結び付ける。パズルのような伏線回収は、正に爽快なものです。それに、"私"を言語化できると何かと便利ですよね。
それから、「"具体"と"抽象"」を自在に行き来することも意識しています。具体的事柄を抽象化することで物事の本質を見極め、その本質を再度具体化し活用する。この繰り返しは、より広い視点で物事を思考する上で重要な要素であると考えます。
❷「同期」
私はサッカー部の同期が大好きです。
恐らく、誰よりも同期を心底愛しています。嫌な部分、理解出来ない部分。どんな側面を目の当たりにしても、根底にある「好き」という感情が揺らぐことは一度たりともありませんでした。
勿論、先輩や後輩も大好きです。特に引退が近づくにつれてより濃密なものになっていった後輩と過ごす時間は、自分にとって何にも変え難い素晴らしい時間でした。もう少しだけ、多くの時間を一緒に過ごしたかった。
しかしながら、全部員がそうであるように、やはり「同期」に勝るものはありません。
楽しいサッカーが出来ずとも。
トップチームで試合に出れずとも。
長くリハビリしていても。
膝が怖いくらい痛くても。
ロングボールを蹴れなくても。
そんなことどうでも良い。
ただただ、みんなと一緒に居れたらそれで良い。私がサッカーを続けていた理由は、
「みんなのことが好きだから。」
好きな人の為なら何だって頑張れますよね。どこへだって行けるし、何にだってなれる。
攣っても走れるし、腹の底から応援できるし、寝る時間削って試合分析できるし、自分のタスクを後回しにして助けることだってできる。
最高に大好きな人に出逢えた。
最高に大好きな人を信頼できた。
最高に大好きな人と馬鹿になれた。
最高に大好きな人が隣に居てくれた。
私には勿体無いほど、あまりにも恵まれ過ぎた4年間でした。
それに私は、みんなのお陰で人生で初めて"奴"に勝ちました。
「本当に大切なものは、失わなければ気付かない。」
これまで経験したいくつもの別れは、私にとって後悔を感じるものでした。どんな時も、失った後にしかその大切さを認識できなかったから。でも、今回ばかりは既にもう知っています。
みんなが隣に居たお陰で、
みんなが最高過ぎるお陰で、
みんなが助けてくれたお陰で、
みんなが居場所をくれたお陰で、
私は"失う前"に気付くことが出来ました。
私にとって、本当に大切なものは「同期」。
何なら"失うことなく"気付くことができました。これはもう、私の勝ちですよね?
さて、やはり私の文章は長くなってしまいます。みんなが考える「キトらしさ」を損なうことなく表現しましたが、まぁ温かい目で何かを感じ取って頂けると幸いです。ありがとうございました。
そう言えば、「“普通”って何でしょうか?」
2年越しのクエスチョンです。
https://www.footballnavi.jp/aogaku-soccer/blog.php?nowpg=146
私なりの答えを持ってきました。
「“普通”とは“思考の不足”である。」
時間があれば、今度じっくり話しましょう。
それでは、私は今から「大切なものを守れる超人」を目指す旅に行って来るので。
みなさんも、良い旅を!
2022/11/07 16:03