青山学院大学サッカー部オフィシャルサイト

皆さんこんにちは、青山学院大学理工学部4年の敷野智大です。
引退ブログということで、これまでのサッカー人生を振り返って、自分の大切にしてきた考え方について書いていきたいと思います。拙い文章にはなりますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

大学サッカー4年間、正直ほとんど思い通りにいきませんでした。理想の自分を追いかけては、挫折しそれでももう一度這い上がろうともがく日々。そんな日々は、正直苦しいことの方が多かったけれど、自分を見つめ直し成長できた大事な時間でもありました。どうすれば現状を変えられるか模索し、色々なことについて自分の考えが洗練されていきました。そこで今回のブログでは、その中でも最も大事だと思う「意識」についての私の考えを書いていきたいと思います。

私は「意識」を3つのことに分けて考えています。

?気づく意識
日常の中に溢れている情報を注意して見てみると、今まで認識できていなかったことに気づくことがあります。ですが、それは全体のほんの一部で、すべてのことに気づくことはできていないと思います。目に見えない何かに気づくためには、そのことについての考えや知識が自分の中にあってやっと、存在を認識することができるからだと思います。実際に、自分のすぐそばに現状を変えてくれたり、問題を解決してくれるヒントが多く転がっているのに、気づけないことがほとんどです。さらに言えば、気づけていないことを認識できていない状況もよくあります。
気づけるかどうかは、自分の中の引き出しがどれだけあるか次第だと思っています。だからこそ、色々な価値観や情報にふれ、多角的な視点で様々なことに気づけるようになりたいと私は常々思っています。たとえそれが自分の考えに否定的なものであっても、自分の世界を広げ、思考を広く深くしてくれるものだと思っています。

?目的意識
色々な行動に対して、なぜその行動をするのか疑問に持ち、自分の中で解釈して初めて、その行動が意味のあるものになると考えています。せっかくアドバイスをもらっても、何も考えずその行動をしてしまっては、仮にその問題を解決できたとしても、その後同じような問題で息詰まるときがあります。そうならないために、１つ１つの行動に対して、本質を理解しようとすることが大切だと思います。また、それが?の気づきにつながり、違う問題や全く違うジャンルのことに応用することができると思います。

?無意識
自分では何とも思わないことが、ほかの人にとっては、凄いことであることが稀にあります。ある時、自分よりも優秀な人は自分が努力して行っている行動を、当たり前のこととして行動していることに気づきました。また、この違いは、それぞれがこれまで積み上げてきた基準の違いだと考えました。
努力して、習慣化して、それを当たり前にして、また新しいことに挑戦する。この繰り返しで、一歩一歩成長してきました。自分が無意識にできることの基準を高めるほど、より高い目標や基準が明確になり、更に高い成果を上げることができると思います。

自分に足りないものに気づき、１つ１つの行動に目的意識を持ち、無意識にできることを増やす。この「意識」に対する自分の考えがまとまったことで、満足いく結果は得られなかったけど、妥協せず意識高く最後までやり抜くことが出来ました。また、周りの人の存在も自分が妥協せずやり抜けた理由です。
冒頭にも書きましたが、大学4年間ほとんど思い通りにいかなくて、周りの人がどう感じていたかわからないけれど、自分が上手くいかない時は心の中は悔しさと怒りで埋め尽くされていました。リーグ終盤、チームが怒涛の連勝劇をしているときも、自分がメンバー外の試合は心の底から応援することができませんでした。そんな自分を嫌な奴だなと思うと同時に、悔しさがまだあることに少し嬉しく感じる自分もいました。まだまだ頑張れると。自分は終わっていないと。
最後までそんな悔しさが芽生えたのも、何度も何度も這い上がろうと思えたのも、グランドにいけば誰よりも努力している人、チームのために身を粉にして戦う人がいたからです。切磋琢磨しあえる仲間がいるこの環境だったからこそ、多くのことを学び、もがき続けることができました。また、色々な迷惑をかけているのにも関わらず、サッカー面でも生活面でも、これまでたくさん支えてくれた両親にサッカーで恩返しすることは、自分が努力し続けるには十分すぎる理由でした。大学4年間で改めて大切な存在に気づけただけでも、サッカーを続けてよかったなと感じます。

チームメイトや家族への感謝は改めて感謝の気持ちで書きたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。