『ターニングポイント』 /宇治川立樹
『ターニングポイント』 /宇治川立樹
平素より大変お世話になっております。地球社会共生学部3年の宇治川立樹です。
『このままだとつまらん大人になっちゃうなー。』
え、急にどうしたって感じだが、この想いを忘れずに生活していた半年間のマレーシア留学は自分の人生観をガラリと変えてくれたと確信している。サッカー部の同期みたいにキャラが濃いわけでもないため、傍から見たら真面目でお利口な選手という印象だろう。ハイキューでいう北信介(好きなキャラ)。スタッフからもたまにプレーが真面目すぎるからもっと遊べと言われることもあった。終いにはマレーシア、ヨーロッパの学生にも本当に真面目だよと言われるほどに。真面目は遂に国境を超えた。
ゼロからのスタートと意気込んで臨んだ留学生活。衣食住、文化、宗教、生活、旅行、何もかもが刺激的で苦しむことは少しはあったが、学び、楽しみの方が勝っていた。何かしらの遊び、イベントには誘われたら、とりあえず行ってみたし、コミュニケーション能力向上、自分を認知されるために殻を破り手当たり次第積極的に話しかけに行った。フットサルやサッカーを通して大学ではちょっと名の知れた存在となったこともあり、マレーシアの学生をはじめ、ヨーロッパの人とも仲良くなり、理想的な留学生活を実現できた。行動や言動は強い意志さえあれば良い方向に簡単に変えることができると学んだ。貴重な経験ばかり積んだ留学生活の中で最も自分を大きく変えたのが私含めた青学生3人、マレーシアの学生2人で開催した「スポーツ大会」である。お世話になったマレーシアの人々への恩返し、スポーツを通じて互いに手を取る大切さ、日本とマレーシアの価値観の違いを改めて学ぶとともにそれを尊重し、参加者にとってかけがえのない思い出になればという想いで私主導で企画運営に勤しんだ。70人近くの学生に参加してもらうことができ、達成感もちろんあったがそれ以上に自分のキャパを越えれたなーという充足感まさに『ターニングポイント』となった。
3月半ばに部活復帰させていただき、改めてサッカーできる環境は有難いことだし、この環境は当たり前ではないと留学に行ったからこそ恩恵を人一倍感じるようになった。今年から上級生という枠組みに入り、一つ一つの行動がより責任感を求められ、部の発展のための仕事も担うようになっている。プレーで弊部を引っ張っていくのは自分には厳しいことだが、部のための奉仕に努めていく。与えられた立場で、プレーで後輩を引っ張り、創部100年という伝統を風化させるのではなく、良き伝統を継承するくらいのモチベーションで活動に励むことが求められていると感じる。自分のキャパを勝手に決めつけ、線引きして、楽な道を選ぶ「しょうもない人生」にするのではなく、残り少ないサッカー人生後悔のないように、限界を決めない。弊部での活動が『ターニングポイント』になるようにちゃんとやんねん。
長く拙い文章ではありましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後共、青山学院大学体育会サッカー部へのご支援とご声援の程、よろしくお願いいたします。
2024/04/21 08:01