『俺のサッカー人生 〜「このまま終わっちゃだめだろ。」〜』/高橋悠
『俺のサッカー人生 〜「このまま終わっちゃだめだろ。」〜』/高橋悠
浦和レッズユース出身、社会情報学部社会情報学科3年、最近みんなからパパと呼ばれることが多い高橋悠です。1年の時は「チームの為のエゴイスト」、2年の時は「俺がスタメンにこだわる理由」というようにブログでは熱いことを語ってきました。今年のブログは締め切りが早くて焦ってますが、どうせ書くならしっかり書きたいと思い、時間を作り、悩みながら書いています。2年連続熱いことを書いてきて、今年はどうしようか迷いましたが、やはり、自分は熱いことを書くのが向いてると思い、その方向性で書くことに決めました。語りたがりなことを許してください(笑)。拙く長い文章になってしまうかもしれませんが、最後まで読んでいただけると幸いです。
青山学院大学に入学して、早くも2年が経ちました。気付けば後半学年に入ってきています。立場も上になってきて、責任を持って行動しなければいけないということが増えてきています。そうなってから、最近、ふとした時に今後の自分の人生について考えるようになりました。周りから就活の話が出てくるようになって、俺は今後の人生何がしたいんだろうと思い始めたのです。5歳の時にサッカーを始めてから、今までの15年間、いつサッカーを辞めるのかなんて考えることもなく、ただひたすらにボールを追いかけ続けてきました。サッカー漬けの毎日です。でも、そんな生活もいつかは終わる。それを感じてきています。もちろん、小さな頃から夢を見たプロのピッチを目指していることは変わりません。しかし、年齢を重ねて行くたびに、自分のサッカー人生のタイムリミットについて考えるようになってきました。サッカーをすることが当たり前だった日常がなくなる未来について想像するようになったのです。
浦和レッズユース時代にTOPチームに昇格できなくて、大学に進む道を選んだ時、自分の中では大学4年間でプロになれなかったら自分のサッカー人生は終わりだという覚悟を持って青山学院大学に進学してきました。その覚悟は今でも変わりません。それを考えた時に、プロになる為のタイムリミットは近づいていることを実感しました。それを思った時、正直かなり焦りました。プロの直前の環境にいたことでプロになることの難しさは実感しています。また、スタメンに定着できない自分はプロは無理かもしれないと何度思ったかわかりません。今の実力では正直プロになることは無理なのはわかってます。その上で後2年、自分はどうしたいんだって自分自身に問いました。色々考えましたが、すぐに結論は出ました。
「このまま終わっちゃダメだろ」。
この気持ちでした。
サッカー人生が終わるその時まで足掻いていこうと思いました。
そうなった時に、何をすべきか考えました。その1つがサイドバックへの挑戦でした。今のままではプロになれない、普通のことをしていたらダメだ、そう思い、新たなポジションに挑戦することで自分の世界が変わってくるのではないかと考えました。今までのサッカー人生、FWやWGなど攻撃的なポジションしかやってきませんでした。点を取ることが全てだと思ってたからです。その為、自分にサイドバックが向いているかは分からなかったけど、挑戦することに意味があると思いました。だから、今シーズン監督にサイドバックにも挑戦してみたいと伝えました。自分の特徴も活かせると思いました。みんなにとっては思い付きで、ネタのように感じるかもしれませんが、自分的には覚悟を持った決断なのです。
シーズンに入ってから、WGと両立して、何回かサイドバックをやらせて貰って、実際、自分が成長しているのを感じています。今シーズンはコンディションも良くて(怪我をしてしまいましたが(笑))、今シーズンはやれるという手応えも感じています。チームとして「変革」を掲げていますが、チームとしても個人としても変革を起こせればと思っています。
最後に、自分はなぜプロになりたいのか考えてみました。正直、自分の為だけにプロになるというのはだいぶ前になくなりました。今は今までお世話になった人の為にもプロになりたいと思っています。まずは、1番自分がプロになることを期待して応援してくれている家族の為です。プロのピッチに立って涙脆い母親を泣かせたいという気持ちが大きいです。あとは、今までお世話になった指導者、先生、友達です。この間、成人式で実家に帰った時、色んな人にプロになれよと言われ、まだ、こんなに期待して応援してくれてる人がいるのだと実感しました。さらに、実家で机を漁っていたらレッズユースを卒業する時に貰った恩師からの手紙を見つけました。手紙の裏に書いてあった
「いいか。くじけるなよ。必ず帰ってこい。」
という言葉を見て、涙が出そうになりました。自分の中でくじけていた部分があったのかもしれません。その時の自分には深く突き刺さりました。最後まで足掻こうと思った1つの要因です。これらが自分がプロを目指す理由なんだなと改めて、思い直しました。
また、成人というのが節目として自分の目指すべき道を正し、成長させてくれた気がします。
残りの2年、自分がプロになれるかはまだわからないけど、後悔のないようにやれることは全部やっていこうと思います。チームの為のエゴイストの精神を忘れず、スタメンに必ず定着し、チームを勝たせられる選手になれるように覚悟を持って行きます。
過去最高に長い文章になってしまいましたが、お読み頂きありがとうございました。
2024/05/09 17:29