『年収1000万以上の社会人?』/森夲空斗
光栄なことに、「U19全日本大学選抜イタリア遠征」に呼んでいただきました。久しぶりに食べた機内食はあまり美味しいものとは言えませんが、体重が減ることの方が嫌なので全部食べました。
今シーズンから11番を背負うことになります、
2年 森夲空斗です。
サンフレッチェ広島ユース時代に波多野崇史(同志社大学)と夜遅くまで語り尽くした1つのお話を紹介したいと思います。
この質問に皆さんだったらどう答えますか?
Q. 大学卒業後の進路が
・年収1000万以上が安定した社会人
・J3以下のプロサッカー選手
私は迷いなく後者を選びます。
その理由は最後に綴ります。
J1.J2以上のプロサッカー選手だったら後者を選ぶ人が増えると思います。おそらく、サッカーとお金を関連させて考えているからだと思います。私がこの質問を皆さんに投げかけた意図は、自分自身がサッカー選手としてどこまでのビジョンで将来を考えているのか確認することと、このブログに文字として残すことで自分自身に対して逃げの道を無くすためでもあります。
この話題について高校時代の同期と語り合っていたとき、私は答えに迷いがありました。何故なら、当時18歳の私の中にある価値観に疑いがあったからです。今の自分はサッカーしか真剣にしたことがない。サッカー以外の世界を全く知らないから将来について聞かれたときになんとなく、プロサッカー選手になりたいと答えているのではないか。と自問自答を繰り返していました。よく聞く話に、大学であいつは潰れたというものがあります。潰れていく理由として、部活の環境が合わなかった、周りの誘惑に負けた、大きな怪我をした、サッカー以外に熱中出来るものをみつけた。などだと思います。潰れていく理由を自分に当てはめてみると、自分で考えて主体的に取り組む部活の環境は合ってるし、あえて誘惑が多そうな青学に進学したがその誘惑に負けることはないし、手術が必要な大きな怪我もしたことはないし、サッカー以外に熱中出来るものは見つかっていない。つまり、私は大学で潰れることはないし、サッカーが1番熱中できるものである。
最初の質問に後者を選んだ理由を綴ります。
根本、お金がたくさん欲しいからプロサッカー選手を目指している訳ではなく、サッカーが1番熱中できて好きなものだから目指している。だったら必然的に後者を選ぶことが当たり前になると思います。自分の価値観に迷いがあった18歳。その迷いを確かめるべく、青学に進学し色々な経験をしました。しかし、私の中にあるプロサッカー選手になりたい。という気持ちがブレることはありませんでした。例え、そのスタートがJ3のチームでもそこから這い上がればいい。年収が1000万以上あっても、自分が1番熱中できることがあるならそこで勝負がしたい。これが私の答えです。潰れる理由がないなら向上するしかない。将来の迷いがなくなったのならそこに向かって努力するしかない。J1.J2スタートではなく、J3スタートでも這い上がることができる技術と自信を今のうちに身につけていきます。
波多野崇史(同志社大学)へ
これがサンフレッチェ広島ユース時代に語り合ったときの答えです。今なら迷いなく答えられます。あの時、私に疑問を投げかけてくれてありがとう。青学に進学するきっかけをくれたのは間違いなく崇史なので感謝しています。お互いプロの舞台で切磋琢磨できることを祈ってます。
2023/07/11 08:04