『もがいた先に…』/平松雄大
『もがいた先に...』/平松雄大
こんにちは。理工学部情報テクノロジー学科4年の平松雄大です。
引退してから3週間が経ち、自分が思っている気持ちをそのまま書きました。
まとまりがなく、読みにくいかもしれませんが、最後まで読んでくれたら幸いです。
まず初めに、青学サッカー部に入部して4年間、振り返るととても充実した日々を送る事ができました。
楽しい事、悔しいこと、様々なことを4年間で経験することができました。
しかし、振り返ると苦しい、悔しい経験をしたことの方が圧倒的に多かったです。
「大学サッカー ラストシーズンにして、同期の中で唯一の公式戦出場時間0分」
そうです、私は今年同期の中で唯一、公式戦のピッチに立つことなく引退しました。
関東リーグ最終戦を例に挙げて気持ちを書いていきたいと思います。
関東リーグ最終戦、自力残留、現役最後の試合がかかった大事な一戦。
私はトップチームにいる4年生の中で1人だけベンチにも入れませんでした。
もちろん大事な試合で残留のために必ず勝たないといけない。
そういう状況で最後だからといって4年生全員がベンチに入る。
そんなに甘いことはないと思っていました。
案の定、自分は最終戦ベンチにも入れず、サポートという立場でチームを応援していました。
自分の実力不足で最後の最後までベンチに入れない事実に、
「4年間、俺は何をしてきたんだ」と思いました。
周りのみんなには「いつもの事だよ」って笑って誤魔化していたけど、正直めちゃくちゃ悔しかったし、こんな自分がとてつもなく恥ずかしかった。
何より、親に最後の最後までメンバーに入れなかったと伝えるのが本当に苦しかった。
ここまで、17年間サッカーを続けさせてくれて、サポートしてくれて、自分が最後ベンチにも入れないなんて伝えるのが本当に悔しかった。本当に申し訳なかった。
試合が終わり、引退が決まったときに、同期から「平松が一番やり切った顔をしてるわ」と言われました。
同期は自分が1分も試合に出れていない状況を知っていて、その中でよくやり切ったということを思って言ってくれたのだと思います。(まあ分からんけど笑)
しかし、自分の中で「本当にサッカーをやり切った」と言えるかというと、
自信をもって言うことはできません。
たしかに、4年間苦しいことが多かった中で、必死に食らいつき、最後までやり切ることはできた。しかし、心のどこかで「悔しい」という気持ちが今でも残っています。
自分にとってやり切ったと自信をもっていえることは何だと考えたときに、
「結果を残すこと」だと思いました。
私にとって、結果を残すことは入部当初から目標にしていた「関東リーグで活躍する」事でした。
前期リーグ戦が終わり、中断期間中に、トップチームで全く試合に出れていない現状に、
関東リーグじゃなくても公式戦に出たいという強い気持ちが生まれてきました。
I リーグだったら、公式戦に多く出場することができるかもしれない。
自分が公式戦に出たいという強い気持ちがある中で、Iリーグだったらそれを達成でき、
最後やり切ったと自信をもって言えるのかもしれないと思うようになりました。
しかし、入部当初から「関東リーグで活躍する」という目標が心の中にあり、
それに対し、Iリーグで試合に出ることは自分の目標から逃げているのではないかという
葛藤が生まれました。
最終的に、試合に全く絡めず、そのまま引退する可能性が大いにあることが分かっていても、トップチームで最後までもがき続けようと決めました。
この苦しさは自分にしか経験できない。
苦しいところから逃げるのではなく、向き合い、その中で楽しさを見つけることや、どうそれを乗り越えるのか、そういった経験をできた方が自分の成長につながるのではないかと思いました。
その決断をしたのはよかったのですが、待っていたのは全く試合に絡めない毎日、だんだんとモチベーションを保つことが難しくなってきました。
そんな自分を助けてくれたのは、仲間の存在でした。
練習では真横に、プロを本気で目指して練習をしている同期、後輩。
怪我をし、自分がもうプレーできずに引退をすると分かっているのにチームのことを
誰よりも考えて行動に移せるキャプテン。
そういう仲間がいる環境で、自分が試合に出られないからと言って練習で手を抜く、
そんなことは自分には出来ませんでした。自分の中でそれをするのは許せませんでした。
だから、試合に出られなくとも自分の中では練習は常に手を抜かず、最後まで泥臭くやってきたつもりです。
常に横には頑張っている同期、後輩がいるおかげで、刺激を受けその人たちに釣られるように、引っ張られるように自分はこの困難を乗り越えていくことが出来ました。
最後までもがき続けられたのは、同期、後輩がいてくれたおかげです。
本当に感謝しています。
もがき続けたことで、分かったことは、
自分は苦しい状況に陥ったとき、仲間に助けられながらも、最後までやり抜くことはできること。最低限の頑張りはできるということ。
しかし、自分が本当にやり切ったと思えるようになるためには、「結果を残す」ことが自分の中で重要な要素であるということ。
「結果を残す」には自分が頑張ったと思うところから、もう一歩踏ん張り頑張らないと結果を残すことができないこと。
これが分かったことは間違いなく私の人生において大きな財産です。
これから社会人になり、必ず結果が求められる世界になります。
この悔しい経験を糧にして、「結果を残す 且つ 強い人間」になっていきたいと思います。
苦しいとか悔しいとか、少し暗い話ばかりになってしまいましたが、
まあ結局は、青学サッカー部での4年間はいろいろなことを経験することができ、
充実した時間を送ることができ、とてつもなく楽しかったです。
それは紛れもなく同期のおかげです。
本当にありがとう!
同期について細かくは感謝の気持ちで書くことにします。
青学サッカー部に入ってよかったと心の底から思っています。
最高の4年間でした!
2022/12/07 08:08