🔷引退ブログ🔷『20年』/後閑正乃介
関東2部リーグ最終節。後半アディショナルタイム。スコア2対2。
キーパーのいないゴール前に横パス!待っていたのはフリーの4年山田真暉!!あとは一人のゴールカバーに当てないだけ!!!
惜しくも同点に終わった関東最終節の応援を終えました。後閑正乃介です。引退から1週間が経過した今、感じていることを引退ブログとして綴ろうと思います。
2歳半の時に幼馴染の付き添いで少年チームの練習に行ったことから始まり、20年近く毎日のようにボールを蹴ってきた割には、大して上達しませんでした。小学生時代は、ゲームを買い与えてもらえなかったため、週末は朝起きるや否や友達の家電にかけ、夕方のチャイムが鳴るまで校庭開放を謳歌する日々でした。中学受験の当日には第一志望と第二志望の間に公式戦に出場するなど、サッカーに囚われた生活を送っていながらも、高校進学時にはサッカーを辞める選択肢もありました。大学生になっても自由な時間とのバランスに苦しめられ、リタイアも頭をよぎりましたが、ここまで続けてきたならとやり遂げることを決心しました。
結果、サッカー人生を笑顔で終えることができました。引退試合での得点は、自身公式戦2年半ぶりの得点でした。その間、数え切れないほどのチェイシングによるファール、決定機逸脱を繰り返したこと、大変申し訳ございません。何はともあれ、オーバーヘッドとはなりませんでしたが、最後の最後に自分らしいゴールを決めることができたと自負しています。シーズン中は純也との前線コンビでたくさん足を引っ張り、責任を感じていましたが、最後なんとか残留を決められ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ピッチ外では2023シーズンの応援団長を務めました。鹿島アントラーズの負けに苛立ちを隠せず携帯を破壊した過去にもあるように、誰よりも勝ちたい思いをリアクションで表現するタイプであるからこそ、チームに良い方向に熱が伝わればと思い、引き受けました。
私にとって応援は、サッカーにおける最大の魅力です。実際、応援歌が耳に入ってくることによるプレーの激変は見込めませんが、応援してくれる人のためにプレーできる環境を作り上げることが何よりであると考えています。
プレイヤーとして、試合前後の挨拶で深々とお辞儀することは、意識し続けました。見ている人を笑顔にさせ、見に来てよかったと思ってもらうこと、チームメイトと勝利の喜びを分かち合うことがサッカーの全てであり、人のためにプレーし続けたと胸を張って言える20年間でした。
プロサッカー選手になる夢は弟、後閑己槙に託します。家族、チームメイト、サッカー人生を支えてくださった全ての方々、本当にありがとうございました!
2023/12/06 12:40