『両立』/粕川幹太
こんにちは。国学院久我山高校出身、社会情報学部新3年の粕川幹太です。
今回、関西弁がなかなか抜けない神田君から指名をいただき、部員ブログを書かせていただくことになりました。拙い文章ですが、よろしくお願いします。
「自分の強みって何だろう?」
最近、このことについてよく考えるようになりました。1個上の先輩の就活が本格化し、「俺のいいところってどんなところがある?」と聞かれることが何度かあります。サッカー部の先輩は優しく良い先輩が多いので、スラスラ答えることができますが、自分の良いところ(強み)について考えてみると、なかなか思いつきません。東大に入れるような学力や、プロサッカー選手に成れる実力もなく、自分には何が残っているのか。高校3年間に死に物狂いで頑張ったサッカーと勉強でさえ、大きな結果出すことができませんでした。
自分には、他人と比べて何か秀でた才能がないと思っていました。
しかし、ある記事を読んでいるときそのような考えは一変することになりました。
その記事は、武井壮さんのインタビューの様子であり、以下のことが書かれていました。
「私は、あらゆる1流選手にコンプレックスがあります。私は、陸上競技や野球、ゴルフといったスポーツを行ってきて、どのスポーツもある程度の実力があります。でも、日本を代表するような選手にはなることができませんでした。そのため、本田圭佑選手やダルビッシュ有選手たちのようなプロフェッショナルをもの凄く尊敬しています」
なんでもマルチにこなす武井壮さんでも、自分と似たような考えを持っていることに驚きました。尊敬していた人に親近感を覚えると同時に、自分の強みを自覚しました。
それは、「両立」すること。
1つの分野では秀でた能力はないが、2つもしくは複数の分野を高いレベルで行うこと。これこそが、私の最大の強みであることが分かりました。
2つ以上のものを同時に行うと、両方おろそかになると思う人も多いと思います。私もこの考え方には、反対はしません。しかし、1つのことを極めると同じくらい、2つのことを同時に行うことは大変だと感じています。
高校時代、私はサッカーと勉強の両立に大変苦労しました。特に、高校3年生の時は受験勉強があり、サッカーを勉強のどちらを優先するがかなり悩みました。なかなかスタメンで出ることができず、チャンスが来たとしてもなかなか掴むことができませんでした。勉強も成績は下がる一方で、部活をやめて受験勉強に切り替えた方が、良いのではないかと考えることが多々ありました。私の高校時代は勉強とサッカーの両立に悩まされた3年間でした。
しかし、今考えると3年間、勉強とサッカーをやり切ってよかったと思っています。どちらかをあきらめ、1つのことに専念すれば、現役合格やインターハイ出場などの結果は出すこと絶対できませんでした。2つのことを頑張ったからこそ、得るものがたくさんありました。
そして、大学生になった今、「両立」こそが、一番の強みであると自信を持って言うことができます。
大学生活の約2年が経過し、青山学院大学体育会サッカー部に所属しながら、学校や資格の勉強に努めてきました。この2年間、私なりに「両立」を目標に頑張ってきたと思います。しかし、まだまだ足りない部分もたくさんあります。
来年には、就活が始まりサッカーと就活や勉強などのバランスが難しくなってくると思います。私は、片方に専念し、もう片方をおろそかにすることはしたくありません。自分がやると決めたことに対して、全力で取り組み、「両立」していきます。
大学生活も残り2年間になりました。
私は、1、2年生の時に目に見える結果や実績を、何も出せていません。実りある大学生活とはまだほど遠いと感じています。この貴重な時間を無駄にしないよう、日々、成長を追い求めて努力していこうと思います。
最後に
少し長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後も青山学院大学体育会サッカー部をよろしくお願いします。
次回は、起きているのか、寝ているのか分からない卯月君に繋ぎたいと思います。
2021/03/16 17:43