『自分にとってのサッカー』/ 高須亮司
『自分にとってのサッカー』/ 高須亮司
こんにちは!
今回部員ブログを担当させていただきます、東急SレイエスU-18出身、理工学部機械創造工学科1年高須亮司です。拙い文章ではあると思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
人生で6度目の手術を終え、3日ぶりの家に帰ってきた安心感と共に、色々なことへの焦りを感じながら現在ブログをかき始めたところです。力を入れると痛む右膝を横目にしながら、僕にとってのサッカーについて少し書きたいと思います。
大学サッカーをするにあたって、おそらく多数の大学生より時間もお金も労力も多くかけた生活をしていると思います。週6日早起きをしてグラウンドに足を運ぶ生活はサッカー以外で出会った友達にとっては理解し難いものであるかもしれませんが、僕にとっては当たり前で幸せな日常です。サッカーをしている自分が、何かに熱量を注いでいる自分が、自分の期待以上の何かをしてくれそうな気がして生きる活力を与えてくれます。
中学生時代はチームメイト全員がプロサッカー選手を当たり前に目指し努力する環境に身を置きました。実際近頃、かつてのチームメイトや共にプレーした選手達がプロの世界で奮闘する姿を目にします。心から応援していますし、活躍を見れるのはとても嬉しいことですが、祝福の気持ちと共に、多少の悔しさやもどかしさを感じることもまた事実です。中学2年生の時、約1年間左膝と左手首の怪我でプレーをすることが出来ませんでした。仲間の成長する姿を目の前にしながら行うリハビリは、身体的にも精神的にも多くの苦痛を伴うものでしたが、今では自分自身を見つめ直せたとても有意義な時間であったと思えています。
高校でのサッカーは同じ中高一貫校に通っていた2人の友人と同じチームでプレーすることになるなど、多くの期待に胸を膨らませながらスタートしました。自身の慢心した気持ちや価値観を大きく考え直すきっかけを得られた、人生において貴重な期間を過ごさせて頂きましたし、サッカー的にも人間的にも最も成長した時期だったと思います。しかし、高校2年生の9月右膝の怪我で約8ヶ月の離脱を余儀なくされました。中学での不完全燃焼感を昇華するため、友人達と約束した全国での大成を成すために努力していた僕にとって、その怪我は中学の時のように美談で済ますことができるものではありませんでした。結局、高校3年生の7月に1試合だけ復帰した後、受験期に入り今に至ります。
中学、高校を通して膨れ上がった不完全燃焼感が孕む感情が悔しさやもどかしさを生んでいるのだと思います。今でもたまに中学、高校と怪我せずプレーし続けられていたら…なんて考えてしまうこともありますし、前のように思い通りに動かない身体や当たり前にできていたことが出来なくなっている感覚を感じた時、どうしようもない焦燥感や絶望感に苛まれることもあります。しかしながら、そんな時でも僕がサッカーを辞めずに続ける理由は「サッカーが好きだから」しかないと思います。負けず嫌いな自分の性格から来る「こんなんじゃ終われない」という気持ちも大きな理由の一つだと思いますが、サッカーがもたらす恩恵が競技性の楽しさ以外にも人間関係や様々な感情の経験など、現在の自分を形成する多くの要素にまで及んでいることでサッカーと自分を乖離して考えられないことが最大の理由だと思います。
ここまでネガティブな内容にも触れましたが、自身を憐れみ、周りの人からの同情を買いたい訳ではありません。過去のことは考えるだけ無駄です、常に向上心を持って努力し続ける他ないと思っています。
チームを勝たせられるプレイヤーになって周りの人と自分の期待を超えられるように今後も精進していきたいと思います。
長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
2024/10/09 18:20