『人のために』/後閑正乃介
大先輩の三浦直哉さんから指名頂きました、後閑正乃介です。ごかんまさのすけ、です。拙い文章ですが、最後まで読んで頂けると幸いです。
私は、よく高校の友達に、なんで大学生にもなって部活をやっているのか、と聞かれる。
一つは、幼少期からサッカー漬けの毎日を送ってきたため、サッカーから離れる生活が想像できなかったから。
もう一つは、何かしら、人の役に立ちたいという思いがあるから、である。
小中高ともに、都大会出場が現実的な目標であった地元の学校チームに所属し、全国レベルとはかけ離れている状況の中で、常に試合に出させてもらえる環境でサッカーを続けてきた。チームメートに恵まれ、満足いく時間を過ごすことができたと同時に、数多くのゴールを決めることができた。仲間や応援してくれる人が喜んでいるのを目にすることが、サッカーをしていて何より嬉しく、一番のやりがいであった。
大学サッカーでは、第一線で活躍することはおろか、自チームでも絶対的な選手になることはできていない。自分がチームに与える影響はほぼないに等しいと感じる日々。
そんな中でも、決してサッカーが上手でないからこそ、誰よりも体を張り、目に見える結果を残す。性に合った、泥臭いスライディング、ダサいゴールで、チームに少しでも笑顔を生み出すことは、できるはずである。
人のために。
自分がサッカーをするにあたって、一番大事にしているこのことを常に念頭に置き、大学生になっても心置きなくサッカーをやらせてくれている両親のためにも、残りの貴重なサッカー人生を全力でやり切りたいと思う。
次は、怪物山田真暉くんに、バトンを繋ぎたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
2021/08/28 22:23