「熱狂」
こんにちは。青山学院大学経済学部経済学科4年の矢野良輔です。
なぜ私は20年近くサッカーをやってきたのか。大学時代を含めこれまで何度も辞めようかと思いながらも最後まで続けることができたのか。その理由を引退前最後のブログで記したいと思います。
それは私が何より、サッカーの生み出す「熱狂」が好きだからです。
これはコロナ禍に行なわれた、サッカー日本代表の試合をテレビで観戦していた時に明白になりました。サッカーそのものはもちろん好きで、世間が注目していた試合であったのにも関わらず、私は全く心踊りませんでした。なぜならその試合は無観客だったからです。観客席を揺るがすような熱狂のないサッカーに心が動かされなかったのです。サッカーにおいて、サポーターの応援歌が響き渡り、ゴールが決まった時に会場全体が喜びを爆発させる雰囲気がたまらなく好きです。また、他のスポーツに比べて一点の重みがある中で、仲間やベンチ、観客が一体となって勝利を目指すところに醍醐味を感じています。みんなと一緒に応援をして熱狂を作り出すのも好きですが、理想は自分が得点を決めて熱狂の中心にいたいと思う性格。その想いを叶えたいという一心で大学4年間続けることができました。
しかし大学4年間では、熱狂の中心に立つことは一度も出来ませんでした。ただ最後の数ヶ月は、トップチームの応援を青学サッカー部が一体となってできたことで、勝利の喜びを何度もみんなで分かち合うことができました。私の引退試合にはチームのみんなはもちろん、親や友達、腰が曲がって歩くのも大変なのに来てくれたおばあちゃんといった多くの人たちに最高の応援をしてもらいながら引退することができました。そこで得点は決められなかったけれど、自分の応援歌を大声で歌ってもらったりしながらプレーできたことで、形を変えた熱狂を味わわせてもらった私は幸せ者です。
ここまで熱狂を味わいたいがために4年間続けることができたと書きましたが、大前提、大好きな同期がいなかったらここまで充実した日々は過ごせなかったです。同期のみんなには心の底から感謝しています。
約20年続けてきたサッカーを、本気でやることはもうありません。
これからの人生はサッカーではない、何らかの形で多くの人を熱狂させたいという野望があります。期待しててください。
最後になりますが、私の浪人時代の想いを綴ったブログも是非読んでもらいたいです。
https://www.footballnavi.jp/aogaku-soccer/blog.php?nowpg=118