『終わりのない目標』/ 滝駿太
『終わりのない目標』/ 滝駿太
今回ブログを担当します。コミュニティ人間科学部2年の滝駿太です。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
中学3年の夏、東京ヴェルディユースに上がれるかどうかの面談が行われた。試合に多く絡んでいたためほぼ確実に上がれるだろうと思っていたが、結果は上がれなかった。理由は伸び代がないから。この「伸び代がない」は身長のことなのか、技術的なことなのかは未だに分からないが、おそらく両方だろう。たしかに身長の伸び具合はだんだん緩やかになっていた。キーパーというポジションで身長を求められるのは当然であり、Jリーグの下部組織ではプロ選手を輩出することが目的であるため、より身長という点は求められる。身長に関しては仕方がないと諦めがついた。だが、技術的な部分に関しては納得がいかなかった。遠回しに自分はこれ以上うまくならないと言われたのである。悔しかった。
「うまくなる」そのために高校選びではいくつかの候補のなかで埼玉県の狭山ヶ丘高校に進学することに決めた。強豪校ではないが、キーパーの育成に関しては評判があった。実際に練習に参加し、先輩たちのレベルの高さに驚いた。ここならうまくなれると思い、狭山ヶ丘に決めた。学校からグランドまで自転車で20分以上かけて移動し、固い土のグランドで練習をする。セービングするたびにどこかしら痛め、練習終わりには15分かけて練習着の土を洗い流す。正直言って環境は最悪だ。だが、自分がうまくなれるならなんでもよかった。ただただ必死に練習した。
高校でサッカーをやめる選択肢もあったが、大学でもサッカーを続けることにした。正直、自信をもってうまくなっているとは言えないが、
「うまくなる」サッカーを続けている以上終わりのないこの目標に向かって日々精進していく。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2024/07/26 17:57