『未完』/ 根田琉太郎
“ある時は悲しみが 多くのものを奪い去っても
次のシーンを笑って迎えるための 演出だって思えばいい”
札幌第一高校出身、経営学部経営学科2年根田琉太郎です。長く拙い文章ですが、温かな目で読んでいただけると嬉しいです。
冒頭で示した言葉達はMr.Childrenのある曲の歌詞の一部です。突然ミスチルか、と思った方もいるかと思いますが、私の感情に優しく寄り添ってくれたと思います。
あれは私がこれまで生きてきた中でもかなり印象に残っている出来事だと思います。
私の伯父が3月に亡くなりました。
自分と深く関わっていた人が亡くなるのは初めてのことだったので最初は状況を理解するのに時間がかかりました。
突然のことだったので身内で私だけお葬式に行くことは出来ませんでした。
伯父に会ったのは今年のお正月が最後でした。
1年振りに会った時、凄く笑顔で私を迎えてくれたことを覚えています。
私のことをいつもめんこいと言ってくれていた伯父は会える回数が減っても陰ながらいつも自分のことを気にかけてくれていたようで本当に感謝でいっぱいです。
後から聞いた話ですが、伯父は自分はもう長くないと分かっていたのか亡くなる前にこれまでお世話になった人のもとへ会いに行っていたようです。きっと後悔しないようにしたかったのだと思います。そして静かに人生の幕を閉じました。
中華料理人だった伯父の作ってくれた麻婆豆腐の味は一生忘れません。
それからというもの切り替えるのには時間がかかりました。サッカーにも身が入らない日が続いていた時、そんな時に先程の曲に出会いました。
私の沈んでいた心に勇気を与えてくれました。
彼が望んでいることは私が落ち込んでいる姿を見ることではなく、一生懸命頑張っている姿を見ることだろうと。
人生何があるかは分かりません。
だからこそ一日一日を大切に過ごさないといけないと思います。
この4年間の目標は自分のプレーで人の心を動かせる選手になることです。
今はまだまだ足りない、むしろまだ何も出来ていないと思います。
かと言ってその目標に終わりはありません。
だからこそ時間が許す限り一生懸命頑張っていきたいと思います。
そして残りの大学生活、本当にあっという間でしょう。
この貴重な時間、どんな価値を見出すかは自分次第です。
卒業の時にやり切ったと胸を張って言えるように今を過ごしていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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