青山学院大学サッカー部オフィシャルサイト

『成長』/内海大都

こんにちは。経済学部経済学科2年のマメです。

このあだ名は、去年の春休みに初めて部活に練習参加させてもらった際に、先輩たちが僕の身体が小さいという理由でそう呼び始めたのがきっかけです。そのあだ名が現在は広まりに広まって、ついにはコーチ陣全員にもマメと呼ばれています。意外と気に入ってます。ありがとうございます。

 

さて、現在新型コロナウイルスのパンデミックにより外出自粛が求められているこの退屈すぎる日々を皆様はどうお過ごしでしょうか。この暇を極めている最中にマネージャーから「おまめん、部員ブログおねがい👶🏻」というLINEが来ました。最初はどうしようか迷いましたが、この機会を利用して1年間を振り返ってみるのも大事だなと思い、引き受けました。拙い文章ではございますが、是非読んでいただけたら幸いです。

 

大学生。それは社会に出るためのモラトリアムを過ごす人たちである。自由であり、時間があり、経済的にもまだ親に支えられてる期間であるために、自分のやりたいことを存分に熱中できる期間である。その4年間を僕はサッカー部に入るという敢えてキツい道を選んだ。

 

1限がなくても朝練のために毎日7時頃に起きなければならない。友達に旅行に誘われても、練習があると言って断らなければならない。時々、友達の遊んでるInstagramのストーリーを見て、羨ましさから我に返り、「なんで俺部活に入ってるんだ。」と思うこともよくある。部活でも全く上手くいっておらず、練習中何度も吹っ飛ばされ、何度も削られ、何度もバカにされ、もっと楽な生活もあるのになんでこんな道を選んだのか。

それは成長するためである。

 

僕の出身校は東京都立大泉高校である。強豪校とは程遠い高校だ。なんせ僕が10番を付けていたような高校だ。そのレベルの中で、Twitterで褒められ、対戦した高校の監督に褒められていた結果、そこで僕は井の中の蛙であったのだ。都大会にも出てないくせになぜか有頂天になっていた自分は大学サッカーでも多少はやっていけると過信していた。しかし、待っていたのは毎日毎日ありえないくらい自分が下手くそと感じる日々。最初のほうは受験で訛ってなかなか上手くいかないだけだからと思っていたが、徐々にただただ自分の実力が大学サッカーレベルに達してないことに気付かされた。小中高と自分が下のカテゴリーにいることがなかったために、なかなか現実を受け入れることが出来なかった。体育会に入らず、サークルに入っていたら自分は鼻を高くしたままサッカー人生を終えていたと考えると恐ろしく感じる。1年目にしてとても大きなことに気づくことができ、良かったなと感じた。

 

しかし、こんな僕にもチャンスが訪れたことがある。夏の遠征で少し活躍した成果が実り、Iリーグにベンチ入りすることが出来た。同点で迎えた後半残り15分、初めてIリーグのピッチに立つことが出来た。ホーム開催ということで他のカテゴリーの選手も全員応援に駆けつけてくれているため、「ここでゴール決めて勝てばめっちゃかっこいいやん!」と思いながら出場したものの、応援してくれてるチームに人たちに見せたのは緊張でガッチガチになった自分の醜い醜い姿だった。そう。僕は何も出来なかったのだ。都大会にも出場したことのない僕は多くの人に見られて試合するということに慣れておらず、初めてのこういう機会で緊張しまくって周りがなんも見えなくなっていたのだ。なんとか残り15分でチームが勝ち越して勝利することが出来たが、個人としては最悪のデビュー戦となった。試合後、コーチにはプレーのことなどには触れられず、「マメちゃんが入った時の歓声すごかったね!あれでチームの雰囲気変わったよ!」というお世辞を頂いた。チームメイトには「ガチガチやん」「肩上がりまくりだろ」とイジられる始末。せっかくのチャンスを無駄にした感満載だった。

 

この他にもこの1年、苦しい経験をたくさんすることが出来た。しかし、苦い経験を積むことは悪いことばかりではないと考える。苦い経験を振り返って整理することは今後の成功のためには重要なことだと思う。僕は楽観主義者のため、過去を振り返ったりすることが嫌いで、いつも何とかなるだろうという考えを持っていた。物事を表層的にしか見ておらず、内面を分析したりすることはしてこなかった。しかし、大学サッカーはそんな考えでは通用しないということはこの1年で存分に感じることができた。学ぶことの多かった1年を経て、今までの怠慢な考えを捨て、自分と向き合いながら成長していきたいと思う。

 

残り3年間、成長するためにはどう行動するのが正しいのかをしっかり考え、サッカーに対して熱量を高く持って、卒業した際にサッカー部入って良かったなと胸張って言えるように、そして支えてくれた両親に成長した姿を見せられるように過ごしていきたい。


  
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