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『ありがとう』/沼田晃季
『ありがとう』/沼田晃季

こんにちは、青山学院大学体育会サッカー部の沼田晃季です。
まず、私のブログに興味を持ってくれてありがとうございます。

正直、ブログを書くのがすごく苦手です。

他の人のブログと比較してしまって、「自分の書いた文章や言葉は間違っていないだろうか。そもそも自分のブログを見てくれる人なんて何人いるのだろうか」など色々考えすぎてしまうからです。
でも、記憶を辿りながら何を書こうか考えていく中で、唯一思いついたことが、「今までお世話になった人に向けてメッセージを書く」ということでした。
今まで色々な経験をしてきて、サッカーでの経験談や学校での思い出、趣味についてなどをブログで書くのも良いとは思ったのですが、そんな経験が出来たのも私を支えてくれた人がいてのことだと思いました。なので、その感謝の気持ちを自分なりの言葉で伝えてみようと思い、今回のブログを書きました。
拙い文章だと思いますが最後まで読んで頂けると嬉しいです。



みんなが口にする「ありがとう(有難う)」という言葉には、『有る』ことが『難しい』と書き、文字どおり『あり得ないこと』を意味があり、転じて『めったにないことを感謝する』という意味でつかわれるようになりました。
私はこの意味を素直に納得する事ができず、「じゃあ頻繁にあることは感謝に値しないの?」と少し感情的になって思ってしまった事があります。そう感情的になったのも、中学時代の経験がきっかけになったと言い切れる。

中学1年の夏休み。
鹿島アントラーズに所属していた私は茨城県日立市にあるグラウンドで試合がありました。
その日は30℃を超える炎天下での試合。TVをつければ熱中症のニュースばかり、「今日熱いなぁ、でも親も見にきてくれたし弱気なプレーは見せられない。頑張ろう!」
そんな気持ちでアップから暑さに負けない気迫のあるプレーで私はゴールを守り続けた。試合の前半戦。相手と1対1の局面で相手のボールタッチが大きくなった。その一瞬を見逃さずフロントダイビングでボールにアタックする。ベンチからは「ナイスプレー」と同時に「危ない」という声が聞こえた気がした。その時、勢い余った相手FWの足が私の顔に向けてフルスイング。顔を振り抜いた。
そこからは意識がない。目が覚めた時にはICU (集中治療室)のベットで横になっていた。
ここはどこ?試合はどうなった?
急に変わる景色に戸惑う。
動こうとするけどベットの上から動けないし、頭がとても痛む。
看護師さんに洗面台まで連れていってもらい鏡で自分の顔を見た。すると、スパイクの跡がしっかりついた深い傷と顔は大きく腫れあがりぱんぱんになっていた。最悪だ、、、
少し落ち着いてから近くにいた母に意識が飛んでいた時のことを聞きました。頭を強く蹴られ気絶していた私に何度も名前を呼びかけたけど返答がなかったし、痙攣と泡を吹いていて見るに絶えなかったと言われた。救急隊である父が試合を見に来てくれていたから、現場で救急車が来るまで指揮をとってスムーズに処置をしてくれていたらしいです。本当に命の恩人。
でも、更に不幸は続きました。
採血をした時に血液の数値があまりに低く、検査すると病気が見つかった。最悪、、、
その時に医者から「もうサッカーはできないよ」と言われてしまい私は絶望しました。
え、、、嘘でしょ
今思えばただの脅しだろうと分かるけど、そんな脅しをする必要が本当にあるか?その時の私は医者の言葉を真に受けてしまい更に絶望する。
次会ったら、あの意地悪な医者を一発、、、、w。
数日が経ち、日立から筑波の大学病院に移動することになった。
そこの病室でテレビをつけると「消えた天才」という番組がやっている。そこには元サッカー選手が膝の靱帯を切ってしまい現役人生を断たれたというエピソードが流れていた。
「なんか嫌なタイミングで見るなぁ。縁起悪いから本当にやめてくれ!」何日経っても番組のエピソードが頭によぎる。よぎるたびに自分とそのサッカー選手を照らし合わせてしまい、ネガティブな言葉が自然と口からでてしまう。そんな様子を母と看護師さんはずっと目を離さず見守り続けてくれた。
そして、食事をする時やリハビリの時。ずっと私の気持ちに寄り添い毎回声をかけてくれる。すると、なぜか日に日にネガティブな言葉がでなくなっていき、ポジティブな言葉を言えるようになっていた。退院後も寝たきりだったせいか足の筋力がなくなってしまい、歩く練習から階段の上り下り、早歩きと地味で辛いリハビリをしていく中でも、前向きに取り組めていた。その時も母と看護師さんは常に声をかけ続けて一緒に乗り越えようとしてくれました。
友達や先生、監督などが毎週お見舞いに来てくれて熱い言葉をかけてくれる。そのおかげもあって「自分に負けたくない」「早くサッカーをしたい」という気持ちが強くなっていった。約1年間のリハビリを乗り越え、やっと復帰する事ができました。今では何不自由なく元気にサッカーが出来ています。

今思うとあの時、1人ぼっちになっていたらどうなっていただろう?想像するだけで胸が苦しい。

でも、あの時に声をかけ続けてくれたから、近くで寄り添ってくれたから私は今も元気にサッカーを続けられています。感謝してもしきれないくらい助けてもらいました。

本当にありがとう。

家族、友達、監督やコーチなど応援してくれている人もみんなありがとう。
普段は面と向かって「ありがとう」なんて言えてないかもしれないけど、私の心はとても救われています。

今度は私が誰かの力になる番だと勝手に思っています。人は頼られると意外にも嬉しいです。是非頼ってみて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

  
2024/06/10 14:23
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