『僕の夢はサッカー選手』/ 結城快也
『僕の夢はサッカー選手』/ 結城快也
平素より大変お世話になっております。青山学院大学経済学部現代経済デザイン学科4年、結城快也です。
関東リーグを終えた今日、遂に引退ブログを書く日になってしまいました。このブログが投稿される頃には引退ブログリレーも残り数人になっているはずでしょう。最後ぐらいきれいな文章を書こうと意気込んでいたものの、何を書けばよいのかまとまらずむさくるしい文章になってしまいました。申し訳ございません。それでは本題に入ります。
「僕の夢はサッカー選手になることです。」となりふり構わず語っていた幼少期。10歳に小学校で行うハーフ成人式では、「サッカー選手と早稲田大学入学」が夢であった。早稲田大学が好きだった理由は、当時駅伝が強かったという単純な理由である。
「夢があるから強くなる」など、サッカーや学校の場で夢を持つことの重要性をたくさん教えてもらった。
物心つく頃から夢はずっと一つだったが、いつしか夢を語らなくなってしまっていた。
そんなこんなで大学に入学した。私は大学でサッカーを続けるかの迷いもあったが、両親がサッカーを続けることが当たり前みたいな考えを持っていたため続ける決断ができた。サッカーを続けさせてくれたサッカー好きな両親にとても感謝している。ありがとう。
大学入学前の3月、初めての練習に参加してみると周りのレベルに驚いた。(さらに、みんなやさしかった)。もちろん皆うまいと思っていたが、それ以上であった。
周りの仲間はプロをもちろん見据えていて、「プロに練習参加したことがある」などを聞いてすごいびっくりしていたことを覚えている。そんな環境の中で、わんちゃんプロに...など入学前一瞬頭をよぎっていた考えはどこかに飛んでいっていた。
Iリーグが開幕すると試合に出られない日々が長く続いた。おうすけは開幕後すぐの試合でデビューでき羨ましかった反面嫌だった。ベンチには入れることも多々あったけれどもなかなか酒井さんから自分の名前が呼ばれず出場することができなかった。
転機となったのは、2年の夏の関西遠征である。相手は関西1部や2部のトップであり、ぼこぼこにされた。しかし、試合はぼこぼこで全く楽しくないが、強い相手と戦えること自体が楽しかった。ここに、改めてサッカーの楽しさを見出すことができた。
そこから試合にも出場することができ、さらなる楽しさも得ることができた。
そして就活。自分自身で将来を決定できる良い機会であるけれど、ある意味道を一つに限定しなければならなかった。
プロという選択肢は頭にはなかった。しかし、サッカーを続けるという選択にうらやましさも心の心底には少なからずあった。
就活では、「今までのサッカーの熱量を仕事でもいかしていけ」みたいなことを多く言われ、確かになと思うこともあったが、サッカーを続けられない悔しさを感じることもあった。
もちろんプロになった人やプロを目指している人には尊敬しかない。しかし、小さい頃に掲げていたプロになれなかった自分には少なからず後悔はある。小さい頃からもっとたくさん練習をしておけばよかったと思うこともしばしばあるし、自分のサッカーを応援してくれた人に対する申し訳なさも少しばかりはある。
夢の実現には、追い続けることが大事なのかなと最近思っている。自分の夢は年齢が上がるにつれてだんだんと薄れていってしまったけれど、そんななかでもたくさんの努力をし続けられる人こそが理想像に近づくことができると感じている。
結果的に、自分の夢は達成できなかったけれど、夢の達成以上に得られるものが多かった4年間、サッカー人生であったと思う。
刺激的な仲間に囲まれていろいろな仕事を行うことができて、とても楽しい4年間であった。
学連の仕事も最初は何もわからず多くの迷惑をかけてしまう時もあったが、望くんをはじめみんなの協力のおかげで頑張ることができた。たくさんありがとうございました。
主審をして相手から何か言われた時でも、ハーフタイムや試合後に優しい言葉で僕を援助してくれる本部も今になると嬉しかった。
自分のアルバイト先のパン屋に来てくれて、パンを買ってってくれる愉快な仲間たちにも感謝。
後輩たちには是非ともチームと個人でそれぞれの夢を実現してほしい。トップだけでなくそれぞれの立場で目標を達成してほしい。目標を達成するためにはタイミングや運も必要となるだろうが(最近流行のテトリスゲームで学習済み)それらをもより寄せるぐらいになってほしい。
最後になりますが、今までサッカーを通して関わってくれた仲間やスタッフには感謝しかないです。そして、一番多くのサポートをしてくれた家族もたくさんありがとうございました。
青学を選んで本当に良かったです。とても楽しく充実した4年間でした。
自分自身もこれからは夢を持ち続けて、頑張っていきたいと考えています。
次合うときはさらに成長した姿でお会いできることを楽しみにしています。
長くなってしまいましたが、最後までこの文章を読んでいただきありがとうございました。
これからも青山学院大学体育会サッカー部をよろしくお願いいたします。
結城快也
2024/12/29 18:23