『対自分』/花村勇太朗
努力家でとても真面目な反面、数多くの女性と関係を持っていると噂の中戸川君から指名を受けたので、今年自分が大切にしていることを書かせていただきます。
私はライバルの活躍や他人の活躍に刺激を受け、上手に自分のモチベーションに変えることが出来ない。サッカーをしてると「あいつに負けたくない」「あいつよりたくさん点とりたい」「何で使ってくれないのだろう」などという気持ちは湧いてくるし、同じポジションの選手に負けたときはもちろん悔しい。また、過去の指導者にはそういう気持ちを大事にしろと教えられてきた。
しかし、僕はそう思えば思うほど自分のプレーやするべきことに集中できなくなり、変な力が入る。自分ではどうにも出来ない他人の言動を考えている時間は自分にとって有意義であるのか考えるようになった。結局、他人に対して向ける気持ちは自分のプレーを全く向上させないことに去年の1年間で気付いた。
そこで今年強く意識しているのが、過去の自分と今日の自分のみを比較するということである。他人との対比ではなく、昨日の自分、1ヶ月前の自分、1年前の自分のプレーや考え方と今日の自分を比べ、成長があればそれを1番の喜びとする。例えば、先週の試合でスタメンだったのに今週は後半の途中出場で20分しかプレーできないときがあった。そこで自分ではどうにも出来ない監督の評価にイライラするのではなく、その20分で先週できなかったことが1つでも出来る様に全力でプレーする。自分のライバルより活躍することを意識してピッチに入るのではなく、先週失敗したことを成功させることだけを意識して試合に入る。自分自身に矢印を向けることでより集中力の高い20分になった。
僕もこの意識が完璧に習慣化されているわけではないが、この考え方を取り入れるようになってから間違えなくサッカーに対するモチベーションのブレが減ったし、プレーすることが楽しくなった。試合に出られなくたって、どこのカテゴリーに居たって、先週自分ができなかったプレーができるようになっていれば同じ嬉しさや達成感を得ることができる。自分の出来ないことを1つづつ出来る様にしていくことでしか選手としてレベルアップ出来ないと思うので、この考え方は重要だと感じてる。
これは個人として成長していくためには当たり前の考え方かもしれないが、チーム内競争の激しいサッカーの中で自分自身に矢印を向け続けることは想像以上に難しい。
この考え方はサッカーだけに当てはまらず、友達との人間関係や勉強、毎日の生活の中でも重要であると感じている。今年に入り、以前の自分の振る舞いや考え方を毎日超えていくように心がけるようになってから毎日が楽しく、充実しているように感じる。他人の目や評価を考える時間が極端に減ったし、自分自身を見つめる時間が増えた。以前の自分では人のせいにして消化してしまうような出来事でも、「もっと〇〇すればよかったのではないか」と自分自身に矢印を向けられるようになった。
自分の人生の主役は自分であるはずなので、常に自分自身に矢印を向けた人生にしたいと思います。
他人に必要以上に左右されてしまう人は「過去の自分を超えることに意識を向け、そこから達成感を得る」という考えを取り入れてみて欲しいです。
次は僕の親友であり、華麗に異性との電話を楽しむ色白韓国系イケメンの安西響選手にバトンを渡したいと思います。
2021/06/28 17:58